全身麻酔の思い出
4年前の12月7日。
車ごと冬の川に突っ込んだ私は、車輪が地面を離れたことによる浮遊感とともに意識を失い、
目が覚めるとこうなっていました。胸の高さくらいまで水が流れ込んでいました。川が浅かった。シートベルトをしていたので死ななかった。なにより「飛び降りると本当に意識が飛ぶ」ことに驚きました。
直ちに死ぬことはない安心感と冷たすぎる川の水で一気に正気に戻り、「マジかぁ~」という気分で屋根の上へ這い出ました。
小学生のプールの時ぶりに太陽光に感謝しながら、流れの早い川のど真ん中で一人考えました。岸まで遠い。右腕が曲がらない。何よりもう一度水に浸かるのが怖い。2時間くらいガタガタ震えた後、付近住民の方に発見され救助されました。
骨折は
①骨にヒビが入った状態
②一本の骨が骨Aと骨Bに完全に分かれてしまう状態
と2通りあるそうですが、私は後者でした。
朝飯を抜き、手術着に着替え、いざ眩い手術室へ。
右腕にすぅーっとエーテル麻酔の冷たさを感じ、「果物のお酒の匂いがしませんか?」の「く」のあたりで意識が飛びました。初めての麻酔でした。
目が覚めるといつもの天井でした。
麻酔ってすごい。現代医学ってすごい。何の心配もいらないのだと、プロに任せておけば安心なのだと、そう思いました。
埋め込まれたプレートで鋼タイプの技の威力が少し上がり、家に帰りました。
局所麻酔の思い出①