すぐ組める【青単】でゴールドを集めていたんだが、同じデッキばっかりで飽きてきた(青単自体はいろんなことを学べるいいデッキだ)。やっぱり自分のデッキで勝ちたいよな。
そんな時出会ったのが今日の主役、《つぶやく神秘家》だ。
もくじ
《つぶやく神秘家》との出会い
俺がこのカードと出会ったのは『ラヴニカのギルド』ドラフト。使ってみてすぐに気づいた。
《つぶやく神秘家》を《模写》するとゲームに勝つ。
飛んできた除去をカウンターして1羽2羽、ドロースペルで3羽4羽・・・もう空中(そらじゅう)鳩まみれだ。相手はクリーチャーの攻撃でライフを削ることが一切できなくなる。ビートダウンデッキそのものの存在を脅かす強烈な能力だ。
トークン戦略の弱点は全体除去だが、神秘家自体は環境の全体除去*1で落ちないから、何度でも鳥を呼ぶことができる。
スタンダード全体で見れば《浄化の輝き》《絶滅の星》があるが、これらは神秘家より重いのでカウンターできる。あとは鳥を20体タップして勝利だ。
上はドラフトの話だが、俺は思った。構築戦でも使えないだろうか? 《つぶやく神秘家》はイゼットデッキで1~2枚採用されている*2みたいだが、コイツを主役に据えたデッキが組めないだろうか。
赤単、白単、青単、ゴルガリ、イゼット、ジェスカイ・・・環境のデッキ相手にゴールドを減らし続け、構築イベントで4勝以上出来るまで練り上げた。待たせたな!リストはこれだ。
デッキリスト
10 | クリーチャー |
---|---|
3 | 防御牝馬 |
3 | 財力ある船乗り |
4 | つぶやく神秘家 |
26 | 呪文 |
2 | 潜水 |
2 | 選択 |
2 | ギデオンの叱責 |
2 | 活力回復 |
1 | 否認 |
1 | アズカンタの探索 |
2 | 強者鏖殺 |
2 | 魔術師の反駁 |
1 | 議事会の裁き |
2 | イクサランの束縛 |
2 | 残骸の漂着 |
3 | 薬術師の眼識 |
3 | ドミナリアの英雄、テフェリー |
1 | ボーラスの手中 |
24 | 土地 |
8 | 平地 |
8 | 島 |
1 | 天才の記念像 |
4 | 氷河の城砦 |
3 | 進化する未開地 |
というわけでライフを稼げて、追放エンチャントでPWを対策できる白を2色目に据えたのが上のデッキだ。早速見ていこう。
カード解説
《神秘家》が並ぶまでの時間を稼ぐ
赤単や白単など速いデッキが多く、ゴルガリの探検クリーチャーも無視できないサイズを持っている。《残骸の漂着》だけでは捌ききれないので、追加のブロッカーと除去が必要だ。
《防御牝馬》《財力ある船乗り》:地上を固めつつ、ライフと神秘家+カウンター用のマナを残してくれる2枚。これらに除去を回してくれればしめたもの。
《ギデオンの叱責》:鳥トークンの出る《封じ込め》だ。《アダントの尖兵》やフェニックスには効かないが、このたった一匹の『見えない鳥』がライフやテフェリーを守ってくれる。
《強者鏖殺》:《神秘家》を残しつつ、《殺戮の暴君》《パルン、ニヴ=ミゼット》《破滅を囁くもの》とその取り巻きをたった3マナで除去できる。赤単や青単には効き目が薄いが、《ベナリアの軍司令》や探検でサイズアップしたクリーチャーに効く。
ドロースペル
デッキに4枚の神秘家を引き当て、かつそれを維持するためのカウンターと十分なマナ。まとまった数の手札が欲しい。
《薬術師の眼識》:速いデッキ相手にはめちゃくちゃ重いが1枚は必要で、遅いデッキとやり合うためにはたくさん引きたい。よって3枚だ。
《選択》《活力回復》《アズカンタの探索》:土地を集めて《薬術師の眼識》に繋げる。《アズカンタの探索》は後半カウンターや全体除去を探しに行ける。テフェリーの+1効果で2回使う動きが強い。
カウンター
《神秘家》を維持するためのカウンタースペル。
《潜水》:赤の火力スペルや天敵の《貪欲なチュパカブラ》、《最古再誕》まで幅広く対応する。
《否認》《魔術師の反駁》:後半頼もしい確定カウンター。6マナある状態で《神秘家》とセットで構えたい。
PW対策
《議事会の裁き》《イクサランの束縛》:相手のライフが0になるより、2枚目の《ビビアン・リード》や《ニヴ=ミゼット》を引かれる方が早いので束縛がメイン。とはいえ速いデッキには出す暇がないため、《議事会の裁き》と散らして採用。鳥トークンで召集したり、5ターン目に《財力ある船乗り》と一緒にプレイできる。
《ボーラスの手中》:4枚目のプレインズウォーカー。効果が強力な分、割られた時のダメージも大きい。忠誠度を溜めきった返しのターンで奪うなどして工夫したい。
プレインズウォーカー
《ドミナリアの英雄、テフェリー》:第二のフィニッシャー。+1効果で引き込んだカウンターが神秘家を、神秘家が呼び出した鳥トークンがテフェリーをそれぞれ守りあう。奥義も達成しやすい。
土地
《氷河の城砦》:『このデッキは間違いなくスタン落ちまで使う』というデッキが見つかったら、迷わずワイルドカードで土地を揃えよう。
《進化する未開地》:2色デッキならタップインデュアルランドの代わりに使える。マナフラッドを誤差レベルで緩和し、マリガンや《選択》、《水没遺跡、アズカンタ》でボトムに送らざるを得なかったカードを一応リセットできる(一応な)。
サイドボード
ゆくゆくはサイドありのイベントにも参加してみたいね。ここでは調整の結果抜けていったカードを紹介。
《模写》:《防御牝馬》をコピーしても強いのだが、《防御牝馬》自体を増やしたほうがいいと分かり2枚目の《活力回復》に。
《航路の作成》:序盤はダブついた《薬術師の眼識》を捨てつつ土地を探し、後半は2ドローできる。
その他《民兵のラッパ手》+《悔恨する僧侶》《セイレーンの嵐呼び》《ヴォーデイリアの秘儀術師》《鏡像》、《征服者の誇り》など。
バードウォッチングが好きだが、《弧光のフェニックス》に使うワイルドカードがないあなたにもオススメのデッキだ。
使用上の注意
最後に一つだけ。《浄化の輝き》と《絶滅の星》以外で対処できないとさっき書いたが、《ウルザの殲滅破》にも気をつけてくれ。イマーラ・シャナ・ラネリー・シャライ・オレリア・トロスターニ・カーン・ビビアンの入った【ナヤ伝説的】とも呼べるデッキに当たったんだが、カーンの+1効果でめくったカードが2枚とも殲滅破でカウンターできずに負けてしまったんだ。あんまりビックリしすぎてスクリーンショットを取り忘れたのが残念だ。
読んでくれてありがとう。
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*1:《轟音のクラリオン》《煤の儀式》《採取+最終》