反省文
さて何故真面目に授業を受けずあのような事に耽っていたのかについての理由ですが私は日常的に主に読書をする上で言葉の意味又は発音が分からないという問題を解決する辞書という物を非常に重用しまたその行為の根源たる細やかな語学への知識欲を持っており今回未知の単語を見出し先述の知識欲に駆られ関連する単語を転記していた次第です。すべき事をせず授業に関係の無い事を行っていたという事実が私の非である事は全くの自明でありこの反省文を以て忸怩として非礼を謝しお詫び申し上げます。
FORESTは非常に有用な参考書であり英文法の学習において欠く事の出来ない物ですし教科書が無ければ授業中手持ち無沙汰になり授業内容に対する理解も希薄になるかと思われまた辞書の不在は日常的な学習に於てだけでなく知的欲求を満たす上での障害になります。
以上は紛う事なき事実と本心に裏付けられる物であり今後同じような事がないよう善処し自省に自省を重ねる所存でありますので是非とも三点返還の方重ねて宜しくお願い致します。
余談ですが私は会話が不得手であり昵懇な間柄の人々以外に対するコミュニケーション能力に欠けることを自負しており先生の正面で正面に弁明する事が不可能であると判断したためこういった形をとらせていただきました。長文失礼致しました。
平成2X年11月3日 (本名)
上の反省文は、高校3年生の時、特に目を付けられていた英語の先生に提出したものである。授業中にそれと関係ないメモ(カードの英名の意味を記したものを付記したデッキリスト)をとっていたのがバレた僕は、それを提出するように言われたが、どうしてもそのメモを渡すことが出来ず、話がこじれ、教科書と参考書と電子辞書を没収されてしまった。
日頃からよく怒られていた僕は、どうにか見返してやろうという反骨精神に目覚め、最高に読みづらい反省文にしてやろうと類語辞典片手に夜を明かした。おかしな方向に情熱を燃やしながら受験期を過ごしていたものである。ちなみに「正面」は「まとも」とも読める。
先生は「おもしろいね」とだけ感想を言って返却してくれた。僕以外には女の子を叱って(なんでもないような理由だった気がする)最後には泣かしたり、ヒステリーの気があったのかも知れないが、どことなく寂しそうな雰囲気のある先生であった。手書きの反省文を先生はまだ持っているだろうか。さすがに捨てたか。
まるで自覚が持てないが、学生の身分を捨て、明日から社会人として生きていくことになり、学生の頃の思い出を一つ載せておこう、という気分だったので今回はこういった形になりました。
消滅した昔のブログからパクってきました。いつからかネット上の記事では一字下げしなくなりましたよね。句点が多くてきもいし漢数字で統一してほしい。お前はこの後無理に地元で就職しようとして工事現場で働き、川に飛び込み、恋人を永久に失う。
変な英単語を覚えられるのはカードゲームのいいところの一つである。例えば急に中島みゆきが現れて「雨雲の渦を~」と歌っても、「ああ雨雲はnimbusで渦はvortexだな」と自動変換される。