メラビアンの法則

夏休みの自由研究で🍉の種数えた。
来週から塾に通わなきゃいけない。
暇だからかけた。

明日文化祭なのにバンドのメンバーと大喧嘩してしまった。
検査の結果がどんどん悪くなってこのまま死ねたらいいのに。
俺たちは藤井聡太にも福士蒼汰にもなれない。

・・・


5月から電話相談窓口の相談員をやっています。悩んでたり悩んでなかったりする人からの電話を受けます。

考えていることをもっとうまく伝える方法はないか、人類と意思疎通を図るにはどうすればいいか、よく考えます。・・・


人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。




・・・言語情報しか持たないブログという文化が滅んだのもうなずけます(勝手に滅ぼすな)。YouTubeが流行るわけです。俺たちはYouTuberにならなければならない。俺たちが最強の力手に入れたとして―――
もう5か月経つのに「今日は喋れたな」って日は数えるほどしかありません。週一回とはいえ。仕事じゃないのでマニュアルはありません。方向性は示されているとはいえ。

成否と成功率は受け手次第。無策で続けていても一生うまくならない。いつダメでいつうまくいったのか振り返ってみました。


うまく喋れた時は「かけ手の話したいことが具体的に決まっている」時でした。聞きたいこと。やりたいこと。具体的な悩み。

逆にうまくキャッチボールできなかった時はそれらがない時でした。なんとなく気分が落ち込む。原因は思いつかないけど不安で死にたくなる。漠然とした不安。相談乗りますっつって漠然とした不安に応えられないならじゃあ何になら応えられるのか。


余談ですが、最近相談窓口と関係ないところでも人と話す機会がありました(本題)。

その方も何らかの悩みを抱えているようでした。


前に「死にたい人は闇属性」的なことを書きました。私自身もまごうことなき闇の眷属であることに疑いの余地はありません。

しかしこの一年半、どうすれば人は死にたくならないのか考えすぎた結果、みなさんがスプラトゥーンのブキについて考える時間と同じくらい考えた結果、メンタルが強化されまくっていたようでした。朝起きて胃がキリキリする日がまったくない。


毒が抜けきったのか前向きな言葉しか出なくなりました。でもどうすれば生きやすいなんて誰も興味ありません。話す機会もありません。ありました。きました。聞いてくれる人。

しかしそんな天文学的確率の幸運にも秒で慣れてしまい、ハイテンションで話しかけまくった結果音信が途絶えてしまいました。人間はすぐに忘れる。すべての出来事はいつか終わる。二度ない奇跡をいかにも当然と享受し、失うまで気づかない。


明るい言葉を投げかければその人の生活が明るくなるわけじゃないです。むしろ「同じトーンで返さなければ」と思わせてしまう。言葉を選ばせてしまう。その人にとって、唯一暗い話をできる機会だったのかもしれないのに。


体験を伴わない知識は身につかないです。いくら情報を聞きかじっていてもダメなんです。説得になってはいけない。誰かが自身と向き合う時、他人の人生哲学は害になりうる。私は今までうまく相談に乗れなかった理由が少し分かりました。
私は最早闇属性ではないのかもしれません。

まったくもって本意じゃない。すべてを守る力とすべてを滅ぼす力、どっちかもらえるなら当たり前に後者しか欲しくないです。この先も怯え続けるなら全部なくなった方がいい。そんな久しく忘れていた気持ちを少し思い出しました。

今週はうまく話を聞けそうな気がします。これからは墓地から光と闇を除外すると召喚できる感じを目指していきます。おしまい。




全ては体験による学びと遊びだ。私たちはお互いの芝居の演目を演じる役者同士なのだよ。だから、そちらの世界にいるときは、その芝居を楽しむことだ。

刀根健『さとりをひらいた犬』