2022/1/1から 経ちました。

「死にたい」って電話受けるために相談員になったのにいざかかってきたら何もしゃべれなかった話

5月から電話相談員のボランティアをしています。どちらかというと若い方向けの相談窓口です。どんな窓口も実際に電話を取る前に講習がありますが、講習だけで1年かかることもあります。


いろんな電話がかかってきます。

窓口の性質にもよると思いますが、電話口の方が必ずしも悩んでいるとは限らない。「今まで食べたパンの数覚えてますか?」って聞かれることもある。

「〇〇(窓口の名前)です」って名乗っただけで切られてしまうこともある。男には聞かれたくない話だったのかもしれない。話し方や相槌から頼りなさそうな印象を与えてしまったのかもしれない。逆に女に間違われることもある。


ボランティアってなんかうさんくさいですよね。タダ働きのイメージがあると思います。私も定年を迎えたお年寄りがやるもんだと思っていました。

なんでやるのか?


「2」です。

例えば冷蔵庫が空っぽの日曜日。①買い出しに行かなきゃだけどめんどくさい。でもここで②図書館に本を返しに行かなきゃいけないって思い出した瞬間駆け出せる。

例えば同じ人に嫌なことを2回されたらそいつを消す。そういうことです。


2つ理由があればものすごくやりたくなるんです。みなさんも友だちが風邪ひいたら心配になるし、目の前で知らない子どもが転んで泣いていたらいないいないばあしたくなるでしょう。でもそれだけじゃやらない。

何かもう一つ以上理由があると体が勝手に動くんです。


そしてタイトルの話。

過去の失敗を思い出してしまう。これからも人に迷惑をかけてしまう。生きていても仕方がない。そんな感じのことをおっしゃっていました。


相談の中には自分の過去の経験と一致するものもあれば、まったく初見のものもあります。この違いによって応対が変わることはありませんが、今回の相談は前者でした。めっちゃわかる。まんま学生の頃の私です。


なのになぜ何もしゃべれなかったのか。


死にたいと言われた瞬間緊張してしまった。相談窓口は多少講習を受けた程度の人間が一人でやってるわけではなく、フィードバックを受けられます。そこで指摘されて気づいた。

相談を受ける姿勢になっていなかった。今週中にやらないきゃいけないことで頭がいっぱいだったり、仕事終わって今日活動日だから行くかくらいの気持ちで電話口に立ってしまった。

所属する団体の理念を順守して話さなければいけない。『傾聴』という概念があります。ただ聴く。話してもらう。それを成すための様々な心がけ。

傾聴の姿勢には賛同しかないのですが、あることないことしゃべりたい自分の性格が真反対すぎてうまくできなくてめちゃめちゃ苦しい。


相談員として通話中に話すことは一切ないですが、自分の考えや意見はたくさんあります。

①死ぬかもしれないと思っているから死にたくなる

学校もまともに行けないのに、会社に行けるようになるのか。ならない。死。

生きていくことへの不安から逃れたくて死にたくなる。死にたくならない人は、生きることに対して絶対的な安心感がある。絶対的な安心感をもたらしてくれる人がいる。

我々にはそれがない。面倒ですが、自分で作っていくしかないんです。安心感。


②死にたいと思っている間は死なない

めちゃくちゃ疲れていてあまりにも眠い時、無意識に寝てしまいますよね。

同じようにめちゃくちゃなストレスであまりにも死にたい時、無意識に死ぬための行動だけ取るようになります。死にたいじゃなくて「死のう」になる。

ありえんストレスで正気を失うくらい追い詰められないと死なないし、そのストレスは自分一人で生み出すことはできない。テストの点数が悪かった時と、好きな人に嫌われた時のストレスレベルを想像してみてください。

死にたいと頭で考えているうちは死なない。そもそも人体頑丈すぎで、人間サイズの生き物の息の根を止めることは容易ではないです。物理的にも精神的にも物理的にも人間は死ににくいにも程がある。だから絶滅しない。万物の霊長たるゆえんです。

死ぬことで不安から逃れるのは95割難しいです。残念なお知らせで申し訳ないんです。


③悩みが2つ以上ある

将来のために勉強しなきゃいけない。でも○○がどうしようもなく怖くて仕方がない。

絶対に解決しなければいけない問題が「2」つあるだけで人間動きが鈍くなります。個人的な問題だから誰にも頼れない。


④まだまだ子ども

小学生の頃の悩みを高校生になってから振り返ったら「こんなおかわいいことで悩んでたのか」ってなりますよね。

心理学的には、10歳くらいになると大人と同じ考え方ができるようになる*1そうです。つまり16歳は6歳ということになります。まだまだ分からないこと・できないことだらけなんです。


人が立ち直るには、他人の言葉ではダメです。

上の①~④は私の言葉です。今までの経験でこれだ!と自分の中で確信していることです。体験談。


ただ、みなさんがこの記事を読んでもなんにもならないでしょう。ビジネス本読んでも人生が変わらないのと一緒です。

自分の経験や体験とリンクさせて、自分の言葉となって初めて心に刻まれる。自分の心の中で生まれた言葉。


相談にもいろいろあります。面と向かって話し合う。質問箱に質問を投げかけ回答を貰う。

相談窓口のそれは『相互に談ずる』の相談です。会話という一人ではできない体験の中で、自分だけの言葉を見つける。その手助けをするものです。


相談って相談にしたい人にしかできない。私は誰かに相談できたこと一度もありません。相談できる・されるってすごいことなんです。

何かを期待してかけてきてくれたはずです。緊張もしたかもしれない。一期一会で、同じ電話に出ることはできない。その人はもう誰にも相談しないかもしれない。

電話がかかってくるのは、ひとえに誰かのために何かしたいと思った先人たちの功績と航跡からです。それを忘れずにやっていく、二度同じことをしないために書きました。


最後に、『幸せな者が人を幸せにできる』という言葉があります。

全然幸せじゃないです。遊びもせずこんなところで一人で考え込んでいてはダメってことです。『相互に談ずる』も自分で考えたんだよ

相談員は私みたいな闇属性*2ばかりでなく、明るくて前向きな方もたくさんいます。むしろ断然多い。


まとめると、私もいろいろ考えて工夫してみますので、みなさんも暇な時にやってみてはいかがでしょうか。思春期のある生き物は人間だけ。楽しくお過ごしください。